AppleはWWDCでARKitを発表した。開発者である私たちにとって、これはもう独自のトラッキングやイメージング(AR)システムを一から作る必要がなくなり、Appleの既存の研究成果を活用できるということを意味する。とはいえ、これで「白い紙の問題」が解決するわけではない。ARKitが検知できるのは水平な平面だけなので、ユーザーはコンテンツを置くための基準となる円(あるいは他のマーカー)を描く必要があり、そうしないとコンテンツが空間に不気味に浮いているように見えてしまう。幸い、私たちはユーザーが円を描かなくて済む解決策を見つけた。
最初はCPUを使ってアイデアを検証するためのアプリのプロトタイプを作った。しかしこれはうまくいかず、スマートフォンのバッテリーが切れたり、発熱したり、動かなくなったりした。パフォーマンスを向上させ、マーカーを完全になくすというゴールにさらに近づくため、私たちはコアをGPU上で書き直した。これによりパフォーマンスは劇的に向上し、目標としていた平面上からマーカーを完全になくすことを達成できた。ユーザーが描くどんなストロークもマーカーとして認識される仕組みだ。私たちはこの技術を「プログレッシブマーカー」と呼んでいる。ARKitとのデータのやり取りもスムーズだ。というのもARKitも計算にGPUを使っているため、コアとの間で素早く行き来でき、アプリのパフォーマンスがより速く、より安定するからだ。

一方でARKitは、優れたオブジェクトのスケーリング、安定したトラッキング、そして画像を平面に完璧に固定するといったSketchARの個々の要素を改善してくれた。またSketchARはスマートフォンのGPUをわずかしか使わないため、ARによるリソース消費を抑えられる可能性がある。こうした変化はすべて、今月中にiOS11向けにロールアウトされるアプリで、まもなく実際に確認できるようになる。
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SketchARチーム
